1番 如意輪観音
スタート地点である新張交差点の旧JA信州うえだ新張店前にあります。
ひと際大きく、スタート地点に相応しい観音像です。
始点である地名は新張(みはり)と言います。
古代、この地には官牧・新張牧(にいはりまき)があり、新張周辺には牧場に関連した地名が多数あります。
この地名も、見張り(みはり)から来ていると言われています。
2番 十一面観音
滋野神社の少し道下に2番観音があります。
2番観音のある場所はY字路となっていて、県道は右側を進むのですが、左側に進むと、昔の湯道の通りになります。
1番と2番観音は元々この位置にありましたが、これ以降、32番観音までは全て移転した場所になります。
移転しなかった観音像は全部で10体で、1番,2番,32番,35番,40番,50番,60番,80番,90番そして100番の全10体は元の場所にあります。
3番 千手観音
県道を進んで行くと、滋野神社が見え、その入り口にあるのが、3番観音です。
湯道の時代には、最後の祢津旗本領主であった久松愛行(ちかゆき)公の墓近くにありました。
旧東部町は江戸時代は分割されていました。
大雑把に分けると、田中・和地区は上田藩。滋野地区は小諸藩。そして、祢津地区は旗本領でした。
4番 十一面観音
県道沿いに滋野神社の裏手に回ると、4番観音です。
神社側を見ながら進むと、石の上に置かれているので、比較的に見つけやすいです。
滋野神社については、新張牧を管理した滋野氏により創建されたと伝えられます。
滋野神社については、別にまとめましたので、ご覧ください⇒滋野神社(新張・海善寺)
5番 千手観音
5番観音から10番観音までは目印が無く、見落とし易いです。
また、5番観音像が初めて山からの降り側にある像なので、さらに見落とし易いです。
観音像の後ろには、構造改善事業で広がった田んぼが広がっています。
夏は稲が揺られて涼しさを感じます。
6番 千手観音
そして、この6番観音は更に見つけ難い場所にあります。
5番観音より進むと、登り側の側道に地滑り防止のブロック壁がでてきて、その上にあります。
分かっていても見落としがちになる観音像です。
この法面の置くには小高い山になっています。
7番 如意輪観音
地滑り防止ブロックが終わってくると、見えてくるのが7番観音です。
ここまで来ると、気が付く方も多いと思いますが、移転後の観音像は1町を基準としていません。
なので、距離を頼りに探そうとすると、見落とすことが度々あるのが、この百体観音です。
8番 聖観音
そして、少し登ると、7番観音と同じ側に、8番観音があります。
8番観音の少し登った所に十字路があります。
左は村中にいきますが、右は構造改善事業により、広くなった道です。
この右の道には桜も植えられています。
9番 千手観音
その十字路を過ぎたあたりに、9番観音があります。
ここら辺で一度振り向いてみてください。
北御牧の台地から蓼科山まで見る事が出来ます。
この県道は登って行き過ぎると、あまり蓼科山方面が美しく見えませんので、ここから横堰地区までが美しく見えるエリアとなります。
10番 聖観音
さらに登っていくと、今度は降り側に10番観音が見えてきます。
県道には観音像の10番代ごとにスタンプラリーのハンコが置かれていました。過去形なのは、既に紛失したのかない物があるからです。
10番の周辺には木があり、夏場などの暑い時はここで休むのも良いのではないでしょうか