ここから、時間ある限り、誘引という作業をします。
人間が手を加えなければ、木は自由気ままに伸びていきます。
でも、それでは人間にとって都合が悪いのです。
なので、こちらの都合の良いように木の枝を引っ張る作業が誘引です。
誘引中に考える事は、
①一番太くしたい幹や枝をの邪魔をする枝の力を弱くすること
②枝の伸びる方向を隣の木の枝や人間の作業の邪魔にならない様に調節すること
の2点です。
写真の様にまだ幼い木は②はほとんど考えません。
まだ成長させたい木は、太く伸びてゆく枝が邪魔です。なので、その枝を下向きに引っ張るのです。
枝を付け根より下にすると、栄養があまり行かなくなるので、成長が抑制できます。
と言う事で、ひたすら枝を引っ張る作業が続いていくのです。
りんごの木は普通樹よりもわい化樹、わい化樹よりも新わい化樹とだんだん誘引が必要になる度合いが大きくなります。
当園はすべてわい化樹なので、それなりに時間がかかる作業でになります。